■掲示板に戻る■
■過去ログ倉庫めにゅーに戻る■
日銀の責任について
- 1 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/05(日) 13:12
- 日銀はこの前の法律改正でindependenceが増したと
聞いたのですけど、責任の方についてはどうなのでしょうか?
ここ数年、outputと価格が日本で下がっていて、明らかに
demand sideの問題が明らかにもかかわらず、日銀の
最近の金利引き上げ、や金利ターゲットが現在の需要を増やすの
に対して、無力な事が明らかになった現在でも、金利をターゲット
にして、先進国中唯一のデフレ+低成長国家となっております。
それなのに、外からみると、日銀の責任について、なにも問われて
いないようにみえる。価格やoutputの安定に失敗していて、
なぜ、日銀の総裁は責任を追求されないのでしょうか?
自立性増したのであれば、それなりの責任を持つのは当然ではない
でしょうか?
- 2 名前: ( ・∀・)さん 投稿日: 2000/11/05(日) 13:22
- まず大きな勘違いしてるけど、なんで日銀が産出量に責任を負わねばならないの?
日銀の目的は、@物価の安定、A信用秩序の維持だよ?マクロ経済学では
政府が産出量を増やそうとするのを防ぐのが中央銀行の独立性だというのが
共通理解になってる。責任があるのは構造改革を遅らせている政府の方だよ。
それにデフレ、デフレっていうけど、物価水準は全然下がっていないわけだし、
価格の安定にも失敗していないわけだよ。景気低迷の原因が構造的なものだ
ということがはっきりしている今、日銀の責任だなんていってると頭悪いと
思われるよ。日銀が金利を大幅に引き上げ始めたってのなら別だけどさぁ。
- 3 名前: ( ・∀・)さん 投稿日: 2000/11/05(日) 14:01
- >政府が産出量を増やそうとするのを防ぐのが
「政府が産出量を増やすためにインフレをおこそうとするのを防ぐのが」
に訂正。
- 4 名前: 銅鑼 投稿日: 2000/11/05(日) 17:07
- >2
物価の安定と信用秩序の維持を通じて、国民経済の健全な発展に資する
とかじゃなかったっけ?その二つは手段であって、目的じゃないだろ?
それに、今の経済学のコンセンサス(に近い物)は、財政支出は非常時
の手段で、通常の総需要管理は金融政策だというもんじゃないの?
これに、現在の景気低迷の大部分が構造問題の結果だというのは、世界
の通説とはいえないでしょ。まぁ、クルーグマンなんか阿呆だというな
ら別だけど・・・。
- 5 名前: ( ・∀・)さん 投稿日: 2000/11/05(日) 17:17
- >4
物価の安定や信用秩序の維持が手段であるというのは日本語として変ですが、
まあ、そういったことですよね。ただ、それでも主要国の中央銀行の考え方は、
物価の安定は国民経済の健全な発展に極めて重要な意味を持つので、これを
常に最重要目標に掲げる、というようなものだと思うよ。
それと、クルーグマンの話だと、理論的にはともかく、実務上実現するには
中央銀行の独立性を奪えってことになるから、いずれにしても日銀の責任だとか
いうのはナンセンス極まりない。
- 6 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/05(日) 17:21
- >2さん
レスどうもです。:)
>産出量について
どうも、説明が曖昧だったようで、すいません。銅鑼さんがいってらっしゃる
ような事です。日本の統計が悪いのか、解りませんが、日本のGDPをみると、
ジェットコースターみたいなので。
>責任があるのは構造改革を遅らせている政府の方だよ。
なるほど、そういう考え方もあるのですね。どうもです。
>それにデフレ、デフレっていうけど、物価水準は全然下がっていないわけだし、
>価格の安定にも失敗していないわけだよ。
雑誌のエコノミストを見たかぎりでは、デフレだったので。
- 7 名前: ( ・∀・)さん 投稿日: 2000/11/05(日) 17:22
- >4
あと、現在の景気低迷の大部分が構造問題の結果だというのは、
世界の通説ではなくて、日本の現状のお話。これは政府も認めてる。
(ただし、政府は構造改革を急速に進めている、という見解だけど)
- 8 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/05(日) 17:31
- >5さん
価格の安定と生産量の成長には、trade−offがあるわけで、
価格を安定させていれば、o.k.というのは、どうかと自分は思うのです
がどうでしょうか?
日本は非常な低成長でCPIがマイナスなのは、需要が低い
のだと自分は思うのですが。CPIだけみれば、小さいデフレ
かもしれませんが、資産価格などは凄いデフレなわけですよね。
日銀がなんらかの責任を負わないかぎり、日銀は風船のように
飛んでいってしまうのではないでしょうか?
外国にはインフレターゲットを設定する所もあります。
- 9 名前: ( ・∀・)さん 投稿日: 2000/11/05(日) 17:48
- >8
トレードオフがあれば因果関係があるのかい?
旧日銀法では「貨幣価値の安定」だった条項が
新日銀法では「物価の安定」にすり替えられ、ちょっと問題になった。
この問題の底にあるものを考えれば、君の疑問は解消するよ。
インフレ・ターゲットの設定には4つ問題がある。
1つ目は、近代的な中央銀行は物価だけに責任を負っているわけではないこと。
物価も様々な指標の1つとして参考にするに過ぎない(多少の変動は許容)。
2つ目は、インフレ・ターゲットを導入している国では、むしろ物価を低く
押さえつけるために導入したという事実がある。デフレ回避に用いる手段ではない。
3つ目は、1つの政策ルールにコミットしてしまうと、予期せぬマクロ経済ショックに
対応することができなくなる。
4つ目は、ターゲットにする物価の定義が曖昧なこと。消費者物価なのか、卸売物価なのか、
わかりにくい。
資産価格云々は、日銀の独立性が低い頃、日銀にインフレやらせて今は知らん顔の某官庁の
責任が大きい。それに、「価格の安定」といっても全ての価格水準に責任を負うのは不可能。
そんなことで責任を問われたら、中央銀行、というか政府が仕事を投げ出してしまうよ。
- 10 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/05(日) 18:14
- >9さん
なるほど。
>トレードオフがあれば因果関係があるのかい? (需要の事)
短期的にみれば、成長率と価格は因果関係があるでしょう。
>インフレターゲットの事
もちろん、日本が、インフレターゲットを導入すれば、問題は
すべて解決するとは、思っていません。たとえとして、他国での
中央銀行が、どういう風に責任を負わされているのかという例
で引用しました。釈迦に説法だったようで:D
>資産価格云々
しかし、現在、日銀が価格の安定の責任を負わされているのであるから、
CPIのデフレが少しだからといって、資産価格の大きなデフレをほっといて
いいとは思わないのですが。はっきりいえば、日銀は資産価格の大きな価格変動
を見ないバブルの頃と進歩がないと思うのですが、どうでしょうか?
- 11 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/05(日) 19:23
- バブル期に資産を過剰に高く評価したことが、実質残高効果を
通じてバブルがはじけた後有効需要を減らす原因になっている
のだから、いっそのこと、資産保有には高い税率を課し、
貯金や株式保有に貯蓄手段を振り替えさせ、企業の投資を
促進するようにすればどうでしょうか?
- 12 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/05(日) 20:03
- >11さん
日銀の責任から離れて、お返事します。
そういう事をすれば、資産価格が大幅に下がらないでしょうか?
そうすると、もっとデフレが酷くなり、総需要がへるのでは?
企業の名目的な損失も増えるのでは?それより、土地の資産価格を
税金によって無理矢理下げれば、生産要素の構成に与える影響が
多すぎると思う。
現実的に考えた場合、CPIを緩やかにインフレさせて、資産価格
を緩やかにデフレさせるのが一番だと思う。今の資産価格が高ければ
長期的には自然に下がって元の価格にもどる。
- 13 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/07(火) 21:09
- 自分であげるぞ。
それで、みなさんは日銀が消費者物価指数
ばっかり見て資産価格を見ない事について
はどう思います?
普通の経済やってない人達は、消費者価格
以外ほとんど、興味が無いのだから、経済
かじった事がある人が興味がでるトピック
じゃないかと思うんですけど。
またバブルの後みたいに、終わってから、
日銀の愚行を攻める事になるんでしょうか?
- 14 名前: へなへな 投稿日: 2000/11/07(火) 22:39
- 私も、ふぃなんしゃるあくせれーたーの話しに興味があるので、
もう少し資産価格に注意を払うべきという意見は賛成です。
ちなみに、資産価格が上昇して、低金利で物価が安定させる
状態というのは理想のように見えて危険ということを
吉冨勝さんがかいてました。
詳細はちょっとどわすれしたのですけど。・・
思い出したら書きます。
- 15 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/08(水) 00:06
- やっぱ女遊びはほどほどにせんと・・・
- 16 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/17(金) 15:00
- どうもこんばんわ。日銀を攻撃しようの会、
会長のやんばるくいなです。
このスレは日銀のデフレ放任政策もしくは
「インフレ恐い恐いバー」政策の悪徳について
15chで経済学を習っていらっしゃる
やんばるくいな生徒が解説をしようという大胆
なスレに今夜より変わりました。第一夜の今夜は
日銀とインフレについてやんばるくいな生徒より
お話をお伺いましょう。
日銀頭取がなぜ権力を持てるのかというと、
社会にはインフレというものがあるから
です。インフレになると、みなさん困り
ますから、日銀が金利を調節して、インフレ
を抑えるわけです。だから、インフレの
ない世界では日銀の頭取なんてのはホームレス
となんら変わりがない。スーパーマンが悪
のいないところではサラリーマンであると
いうのと同じ理屈です。
現在日本はデフレです。日銀の頭取はホームレス
でなきゃいけないのに、6月に金利をあげる
ような仕事をしていますねえ。金利を上げる
ほど、日本はインフレがあるのか?デフレ
だからあるわけがない。今現在CPIというのは
インフレを1%近く過剰にestimateすると
いうのが通説ですが、1%以上過剰に
estimateしたうえに、金利の上げ下げでは
どうにもならないインフレ(たとえば
医療費など)も入っている。しかも
品質の改善などもはいっていない。
とつぜんの企画なので要点が全然まとまって
いませんねえ。第二夜の明日は生徒より
デフレと投資、貯蓄の関係をお聞きいた
しましょう。
- 17 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/17(金) 16:56
- この話題には全然詳しくないんだけど、スレを眺めていて感想程度の
事をちょっと...。
まあ、物価が下がっているかどうかは別としても、バブル崩壊以後に
「資産デフレ」が極端に進んでいるのは間違いないですよね。ほんで、
ここでいう資産デフレっていうのは、ほぼイコールで「地価価格の下落」
と言っても良いと思う。ここまで不良債権が増えてしまったのも、地価の
下落がずっと続いてきたのが原因だからね。
そんで、イトーヨーカ堂とダイエーを比べてみると、経営戦略の違いを
抜きにしたら、違うのはダイエーが「借金して土地を買って」店舗を作り、
イトーヨーカ堂は「土地を借りて」やっていたぐらいしか違いは無い訳よ。
しかし、地価の下落がダイエーの経営を大きく圧迫する結果となってしま
った。ゼネコンにしても、土地を担保に融資をしていた銀行にしても同じ
事じゃない?。
だとすれば、「土地の価格下落(=資産デフレ)」に歯止めを掛けて
こなかった政策の不備は指摘されてもおかしくない思うんだが、それが
インフレターゲットを設定しなかった日銀の責任かどうかまでは、僕は
ちょっと分かりません。日銀に「インフレ政策しろ」と言うのは、そも
そもの中央銀行の存在意義を考えると少し酷な気もします。
- 18 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/17(金) 17:02
- まあ、雑誌とか読んでると、に日銀の金融政策の失敗を
強調しているアナリストもいますけどね。
「バブル崩壊後に起こった不況の責任は、日銀にある」と。
- 19 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/19(日) 07:09
- 成行き見守りage
- 20 名前: イナゾウ@中間試験中 投稿日: 2000/11/19(日) 16:12
- ほんじゃ、やんばるくいな殿の日銀総攻撃「第二夜」がまだなので、
もうちょっと自分が場つなぎで...(藁)。
レス18で僕が挙げたのは、ほらたまにニュースステーションに出て
くるポッチャリ型の経済アナリストの人(笑)。僕は結構この人が好き
で、普段はニュースステーション見ないけど、この人が出てる時だけは
少し話を聞いてます。まあ、「日本のリストラのやり方は間違っている」
というこの人の意見に、自分は興味があるんですよ。
ほんで、この人は「銀行や生保、ゼネコン、大手小売が次々と逝って
いるのは、基本的にというか100%、日銀の金融政策が失敗している
からだ」と述べています。その理由が、このスレでも再三言われている
ように、日銀が「インフレターゲット」をしないで手をこまねいていた
からだというものです。
- 21 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/19(日) 18:04
- 第2夜の今夜はデフレ、投資、貯蓄の関係についてやんばるくいな
生徒より引き続きお話をお伺いしましょう。ちなみにこのスレは大学
で3年しか経済をかじっていないどきゅんが何の準備もしないで書い
ているので、あまり真面目に読むとあなたの時間の無駄かもしれません。
投資、貯蓄の問題で重要なのは、投資が実質金利に反応しやすいのに
対して、貯蓄が名目金利に反応しやすい事です。デフレな世の中では
名目金利が下がり貯蓄(長期)をするincentiveが下がるのに対して
実質金利は上がり投資をするincentiveが下がります。結果として銀行
からの長期の貸し出しが減らざるをえなくなる。
インフレな世の中では名目金利が上がり実質金利が下がり銀行からの
長期貸し出しもしやすくなります。高いインフレになるとインフレ率
の上下が激しくなって逆に長期貸し出しのリスクが高くなるという
事にもなってしまいますが、国際的なempirical studyを見ると
10%以下のインフレはなんら成長率に影響を与えないという結果が
でております。
日銀の金融政策(もしくは)日本のインフレの問題は日本のインフレ
がデフレにもなれる為心理的なインフレの振幅が大きいという事です。
インフレの世の中(1%と仮定)で名目金利が3%だと実質金利が2%
で事業が実質で3%の利益をあげれるなら、銀行から金を借りればよい。
しかしデフレ(1%と仮定)になると実質金利が4%に跳ね上がり
実質債務も膨れ上がります。100円の利益がある会社で30円の利子を
払っている会社があったと仮定し、10%のデフレが起こると、利益が
90円に減ります。利子/利益は30%から33%に跳ね上がります。
もし銀行からの1000円のローンで100円の利益を作る計算で借り
ていたなら、90円の利益しか得ていないわけだから、100円分の
ローンが余分になってしまう。結果的には余りにも大きな額の債務が
小さな額の資産に張り付いてしまう事になる。
なぜ低インフレが良いのかというと、インフレ率の振幅が小さくなり、
投資の際のインフレ振幅リスクが小さくなるからという理由だけなのです。
すべてのrelative価格は長期的にみれば一定なので、インフレ振幅リスク
が小さいかぎりインフレによって成長率は変わらない。そういう事を
頭にいれておけば、日銀によるデフレ放任政策はハイパーインフレ
放任政策と同じぐらい罪深い。
第3夜の明日は日本のデフレ、貿易黒字、為替をテーマにふたたび
やんばるくいな生徒にお話をお聞きしましょう。
- 22 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/20(月) 07:46
- 意見はまとめて短く書こう。
- 23 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/20(月) 20:02
- はああ、レス書いてる途中でクラッシュすると、
書くきがうせる。ほにゃほにゃほにゃ。。。
しかし、意見はまとめて短く書こうなどと、どきゅん
なポストでも短く書けば読んでやろうなどと、ふとっ腹
なお兄さんもいてはる事やし、がんばって書きましょう。
第三夜の今日のも長いです。すいまへん。
今日は日銀の問題から離れて、日本の構造的な問題が
日本をデフレにしているのではないかと疑ってみます。
日本のPPPでのGDPシェアは8%で名目では15%だそう
です。(どらえもんさんの2chポストから)見て分かり
ますように、円がとてつもなく高い価格で取り引きされ
ています。なぜこんなにも高い価格で取り引きされている
かというと、貿易黒字が巨額で長期的に見た場合、円への
需要が増え続けるからです。
名目為替は円の需要と供給で決まります。
実質為替は名目為替x(外国の価格/日本の価格)で決ま
ります。Walkimanは輸出入ができるので、理論的にはアメリカ
で買おうが日本で買おうが、同じなはずです。だから、
実質為替は一定でなくてはなりません。
円高が進んでいるのに日銀が無理矢理インフレを起こすと、
実質為替が上昇(appreciation)し日本の輸出産業が打撃を
受けます。80年代の末まで、日本はインフレがあっても
なんともなかったのに、なぜ90年代にはいってからダメに
なったかというのには二つの理由が思い付きます。
1。日本の輸出産業と内需産業の生産性の伸びの差が外国
に比べて激しく、実質為替の上昇を許した。説明はめんどい
から省こう。90年代に入り、世界と比べて、輸出産業
と内需産業の生産性の伸びの差がちじまった。
2。80年代は世界的にインフレが高かったが、90年代
に入り、世界的にインフレが低くなった。実質為替を一定に
保つ為に、日本で世界より低いインフレが要求されるなら、
世界インフレが高い時には、低いインフレとなるが、低い
時にはデフレとなる。
今日はここまで。明日はこの構造デフレを克服する為には
どうすればよいのか、評論しかできない、どきゅんな
やんばるくいなwanna-be評論家に特別ゲストとして
きていただきましょう。
- 24 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/21(火) 15:25
- 22は30行制限にひっかからないように2つに分けてねと言って
いるのだと思うよage
- 25 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/21(火) 16:28
- ついに自己満足スレと仮したこのスレ、いつ削除依頼が出されるの
でしょうか?今夜はナルシストと化したやんばるくいなwanna-be
評論家にお越しいただいております。
日本のこの構造デフレの問題は80年代からずっと指摘されている
日本の構造的な貿易黒字問題そのものであります。90年代の始めにアメリカ
と日本は共同でこの問題の解決を試みましたが、日本側の非協力的
な振る舞いにより頓挫しました。アメリカ側の貿易赤字問題(資本黒字
問題)は世界中の発展途上国が輸出依存による経済成長を遂げようとした為、
日本の貿易黒字(資本赤字)に頼らずとも資本黒字を保持する事が
可能になったのに対し、日本側の資本赤字問題は競争相手が増えた為と
永年にわたる資本赤字による海外資産蓄積によりこれ以上の継続は
不可能であると思われます。この資本赤字問題の結末が千代田生命の
倒産などであると思われます。
この実質為替による、デフレ圧力の元でやんばるくいな生徒の言っている
ように、日銀が金を増やす事でインフレ圧力をかけると、日本の輸出品の
価格があがり、輸出による利益が減ります。だから、景気を回復させよう
とお金をすると、景気は全然よくならず、インフレだけが起こる
スタグフレーションになってしまいます。今の日本の現状ではmonetary
policyはineffectiveなのです。政府支出の増加も実質為替を名目為替
とインフレの両面から上げてしまうので、景気はぜんぜんよくなりません。
このような現状で日本の景気をよくするてはあるのか?引き続き
wanna-be経済評論家のやんばるくいな氏にお話をお聞きしましょう。
- 26 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/21(火) 16:35
- >24さん
なるほど、なるほど。教えてくれてありがとう
ございます。今日のポストは珍しく30行以内
です:)
- 27 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/21(火) 16:54
- やんばるくいな殿の言いたい事はよく分かるんですけど、どうしても僕は
9殿の意見と同じになってしまうんです。
>資産価格云々は、日銀の独立性が低い頃、日銀にインフレやらせて今は
>知らん顔の某官庁の責任が大きい。
85年に金融制度審議会で、金融機関が破綻した場合の処理策も一端は
話し合われたはずなんですが、バブルの発生などで結局ウヤムヤになって
しまいました。あの時にきちんとした金融システム制度改革(要は、破綻
処理策とセイフティ・ネット)の概要が打ち出されていたならば、ソフト
ランディングに向けて15年もの時間が得られたはずなのに、結果はご存
知の通りこのザマです。
同じような事が、現在の資産デフレにも言えるのではないかと。つまり、
日銀よりも大蔵省の方が100倍は罪深いのではないかと僕は思います。
もっと言えば、日銀法改正によりどれだけ「日銀の独立性」が高まったか
という事にも疑問を感じています。先の日銀のゼロ金利解除にしても、
宮沢大蔵大臣と速水総裁は「実はツーカーの仲」で、マスコミの前では
口汚く罵り合っていても、裏ではゼロ金利解除に向けて周到な準備をして
いたという話も聞きます(眉ツバもんの話ですけど)。世間一般では、
「日銀の強行でやった」というイメージが強いです果たしてどうか?。
まあ、僕個人的にはゼロ金利解除はやって良かったと思うんですけどね。
- 28 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/21(火) 17:44
- >いなぞうさん
珍しく全然意見が合わないみたいですねえ。
>きちんとした金融システム制度改革(要は、破綻処理策とセイフティ・ネット)
自分は制度改革をしても、日本の金融機関が正直にbalance sheetを書かないと
意味がない。今まで銀行が潰れてきましたが、いずれの銀行でもcreative
accountingが使われて実体的な不良債権額が数倍あった。資本と資産の
レイシオをみても、BISの規制を遥かにしたまわって債務超過だった。銀行の資産
は流動性が高い債権などが主だから、製造業の倒産に比べれば債権者(預金者)
が倒産後に受け取れる額が大きい。たとえ酷い不良債権がでても預金者に払い
戻せるように6%の資産は資本から賄うように規制されている。だからすべて
の資産が債権だとしても一年で総債権の6%が不良債権にならない限り預金者への
影響はでないはずで税金など突っ込まなくてもよいように規制されている。
しかし銀行が嘘つくと、どういうふうに金融システムを整備しても無駄になる。
だから自分は金融制度そのものではなく、銀行経営者のethicが問題だと思う。
嘘ついて国民の税金を突っ込ませた銀行経営者は刑務所で臭い飯を食うべき。
>日銀よりも大蔵省の方が100倍は罪深いのではないかと僕は思います。
デフレの問題でなぜ大蔵省がでてくるのか、自分は理解できないので、
教えていただけますか?
>宮沢大蔵大臣と速水総裁は「実はツーカーの仲」
大蔵大臣と中央銀行総裁は政府支出(fisical policy)と monetary policy
の元締で国の景気に重要な役割を果すので、意志の疎通は重要です。
普通中央銀行は政府の銀行として、政府に経済運営のアドバイスをします。
日本では大蔵省が経済運営のアドバイスをするのかもしれませんが。
>まあ、僕個人的にはゼロ金利解除はやって良かったと思うんですけどね。
どうなんでしょうねえ?景気が来年から過熱するとみて六月に金利を上げたん
でしょうが今のまま推移すると、金利解除は時期が早すぎたかなという
感じが自分はします。
- 29 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/21(火) 18:06
- いや〜、個人的に高橋是清が好きなので(自分のコテハン候補にも
コレキヨが、あとジュンノスケも)、少し日銀ヒイキの部分が自分には
あるのですよ。就職活動の時にも、見事玉砕してますしね(藁)。まあ、
あくまでこれは僕の「私情」なので、何の説明にもなってませんが、
たまには「やんばるくいな殿と意見をタガエルのもいいかなあ」と、ふと
思いまして。
- 30 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/21(火) 18:33
- >いなぞうさん
なるほど、なるほど。いなぞうさんの意見大歓迎ですよ。
- 31 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/21(火) 18:50
- ほんで、
>日本の金融機関が正直にbalance sheetを書かないと意味がない
これは銀行だけに限らず、生保の「ソルベンシーマージン比率」でも
全く同じ事が言えるでしょう。由々しき問題ではあります。これには、
「金融監督庁の検査をもっとしっかりさせれば」と言いたい所ですが、
実際は金融監督庁も今にも潰れそうな金融機関の実態を知っていながら、
潰すタイミングを図っているように思えます。いわば、両方が国民に
嘘をついていると(藁)。これだと片手落ちですが、経営者に対しては
株主代表訴訟などのプレッシャーを与える方策も有効かと思います
(この改正法にも結構、欠陥があるのですが...)。
>デフレの問題でなぜ大蔵省が出てくるのか、自分は理解できない
デフレ対策の不備(インフレターゲットをしてこなかった)事の責任を
日銀に問うことはできるでしょう。しかし、前述で自分が問題にしていた
のは、そもそも日銀の独立性がまだ皆無だったバブル時代に、(資産)イ
ンフレをやらせた事に対する大蔵省の責任を挙げているもので、お互いに
強調している論点(どちらの責任が重いか)が異なっているせいだと思い
ます。
あと、基本的にゼロ金利という異常事態は経済にとって麻薬(モルヒネ)
みたいなもので、一刻も早くやめるべきだったと今も考えています。
- 32 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/22(水) 16:19
- いなぞうさん
>株主代表訴訟などのプレッシャーを与える方策も有効かと思います
自分は税金突っ込むんだったら、刑事にすべきだと思う。
>デフレの問題でなぜ大蔵省が出てくる事
なるほど、なるほど。
>あと、基本的にゼロ金利という異常事態は経済にとって麻薬(モルヒネ)
>みたいなもので、一刻も早くやめるべきだったと今も考えています
ここはなんか”agree to disagree”って感じですねえ。
自分は金利は実質の方が重要だと思うし、現在世界が小さくなってアメリカの
金利が凄く重要になっている現在、どこの国(日本を含む)もその影響を逃れられない。
そのような状況で、アメリカの金利を後追いするように金利をあげた日銀の行為は
沈みゆく船の横っ腹に穴をあけるような行為。正気の沙汰とは思えない。
- 33 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/22(水) 17:51
- 昨日、お話したとおり、政府支出も金利も名目為替による
構造デフレをなおす手段としてはつかえません。貿易黒字
そのものをなくして、永続的な名目為替の上昇を防ぐ以外
手段はないわけですが、本当に貿易黒字は有害なのでしょ
うか?今日はこの辺を探ってみましょう。
貿易黒字に頼った経済運営をすると、海外の景気に非常に
左右されるようになります。日本のほとんどの貿易黒字は
直接的にもアジアを通した間接的にも世界で唯一の赤字
大国であるアメリカからやってきます。だからアメリカの
景気が非常に重要である。冷戦時代には共産主義から同盟国
を守る為にアメリカは世界経済の為の経済運営
をしていましたが、冷戦の終了と共に非常に
内向きになりました。94ー5年の利上げは日本や
ヨーロッパが不況から脱出しかけていた腰をおりましたし、
アジアン クライシスでは常に諦観者のような立場を
とってほとんど何もしなかった。自国の金が絡んでいた
メキシコとの違いは明らかでしょう。今年に入ってから
はせっかく日本が長年の不況から脱出しかけていたのに
度重なる利上げを敢行し、日本の景気の腰を折りつつ
あります。
- 34 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/22(水) 18:10
- 輸出依存の経済ではアメリカの景気がよくなって、輸出
企業がよくなって、日本の景気がよくなるから、かなりの
景気伝播のラグがあります。だからアメリカの景気が過熱
し始めてから、やっと日本の景気が上向くといった認識で
も間違いはないように思われます。しかし金利による景気
引き締めの影響は景気伝播より早いのではないかと、自分
は思うのです。まずアメリカの金利が景気の過熱で上がって
こない事には円高傾向で輸出企業の利益がでない。Inventory
managementの発達により、需要の減退もしくは減退見込みが
輸出企業の投資意欲に及ぼす影響は昔よりはかなり早く
なっているはずです。そうすると、経済が輸出依存である
かぎり、日本は永遠に不景気と”景気が回復傾向にある”
の間をいったりきたりする可能性があるし、事実冷戦が
終わってずっとそうだった。
日本国内に目を移すと、円高で賃金が国際的に高くなるのに
国内的には賃金が増えないもしくは増やせない。円高による
デフレ圧力も国際的インフレが上がらないかぎり、衰えない。
デフレ圧力を無理矢理政策的に抑えれば、輸出企業の競争力
が衰え、失業が増える。八方塞がりとはこんな状況を言うのでは
ないでしょうか?
明日は金融の面から貿易黒字(資本赤字)の問題を探って
いきましょう。なおここは変やぞ、という突っ込みあれば
どうぞお気軽に。どきゅんなので、自分の言ってる事が全部
本当だとは思ってませんので。
- 35 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/22(水) 19:34
- (時事通信)より
” 日銀は22日、先月13日に開いた政策委員会・
金融政策決定会合の議事要旨を公表した。それに
よると、日銀が物価目標を具体的な数値で示すこと
の是非について議論があり、大方の委員が「技術革新
による物価低下圧力が働いており、現段階では適当でな
い」との判断を示した。”
技術革新による、物価低下圧力が働いていても物価目標
設定は問題ないのではないでしょうか?長期的供給が増
えているのなら中央銀行はそれに見合っただけの金を供給
するのが義務に近いのでは?
もちろん自分は資産価格にもっと注意をはらえという
意見に変わりは無いですけど。日銀の頭が良い人の考えを
どきゅんな自分にもわかるように説明できる方募集中!
- 36 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/22(水) 20:03
- >自分税金突っ込むんだったら、刑事にすべきだと思う。
これは手厳しい...。宮沢政権時の「公的資金投入論」失敗は、大蔵省が
銀行経営者に「税金投入する事になったら、お前等が経営責任問われるんだ
ぞ!」と脅されて、引いちゃった事が原因ですが、この辺りの判断は難しい
ところですねえ。あまりに経営者の責任追及を厳しくすると、まるで「甲羅
に閉じこもった亀」みたいに、「事無かれ主義」あるいは、「自分の任期以
降に問題を先送り」にしようとしてしまう。
僕が挙げた「株主代表訴訟」の方法でも、行き過ぎるとグループ内の
企業の資金援助すら「株主代表訴訟に訴えられるから」という理由で、
むざむざと身内の企業を見殺しにしてまう。トヨタの奥田会長も似たよ
うな事をおっしゃってましたねえ。
しかし、僕としては「名を捨てて身を取れ」みたいな考え方なので、
場合によっては税金を投入する事もやむなしで、その時の経営者の責任
も余程悪どい事をしていない限り、刑事ではなく民事までに留めておく
方が問題の早期解決には良いのではないかと。もちろん、モラルハザード
との兼ね合いは常に考える必要があるのですが。
- 37 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/22(水) 20:49
- ほんでゼロ金利の話ですけど、これこそモラルハザードの問題で考える
必要があるのではないかと。もちろん、「あくまで実質金利が重要である」
というやんばるくいな殿の意見もよく分かりますが。
ゼロ金利下の状態では、銀行はコール市場で利息無し(手数料は別)で
資金をいくらでも調達する事ができる。これを企業に貸し出せば(大体、
2%弱ぐらい)、その差額分をガッポリ儲ける事ができるのです。これを
今まで不良債権処理の資金に引き当てていた訳ですが、あくまでこれは、
「預金者の利息収入」というものを犠牲にして成り立っていた訳です。
極端に言えば、預金者から銀行(及び瀕死の企業の延命)に対して、所得
移転が行われていたとも言えるでしょう。この状況が続けば、銀行や有利
子負債を抱える企業は安穏としてしまい、構造改革はちっとも進まない事
にも成りかねない。これをモラルハザードと言わずしてなんでしょうか。
前レスで僕は、「救える企業なら救うべきだ」という趣旨の事を書き
ましたが、もうこれ以上、再建の見込みが無い企業は(額面を大きく
下回っているゼネコンとか)タイムオーバーなのではないかとも思いま
す。もう「救えない」と。
- 38 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/22(水) 21:09
- 僕もドキュンなので、おかしい所があったら皆さん遠慮なくツッコんで
下さいね。
>日本のPPPでのGDPシェアは8%で名目では15%だそうです。
全然知らんかったです。初めて知りました。今まで念仏みたいに、
「日本のGDP、世界シェアは約15%だ」と思い込んでいました(藁)。
僕、この程度の者なんですよ〜。皆さん、良ろしければご教授プリーズ〜。
- 39 名前: すりらんか 投稿日: 2000/11/23(木) 00:17
- >日本のPPPでのGDPシェアは8%で名目では15%だそう
>です。なぜこんなにも高い価格で取り引きされている
>かというと、貿易黒字が巨額で長期的に見た場合、円への
>需要が増え続けるからです。
果たしてそうだろうか.単純PPPと貿易財PPPは区別しなければあかんよ.
為替レートは貿易財の一物一価が成立するようにしか調整されない.円が
不当に高いとは(100円台なら)そんなに感じないけどなぁ.単純PPP
と比べて円が高いのは,むしろ非貿易財が高いからだと考えられる.では
なぜ日本の非貿易財は高いのか?ちょっとこのスレの趣旨とはずれるから
よそでやるね.
- 40 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/23(木) 07:44
- それより、いい加減に円高介入止めろ。
- 41 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/23(木) 15:18
- >いなぞうさん
>しかし、僕としては「名を捨てて身を取れ」みたいな考え方なので、
>場合によっては税金を投入する事もやむなしで、その時の経営者の責任
>も余程悪どい事をしていない限り、刑事ではなく民事までに留めておく
>方が問題の早期解決には良いのではないかと。
税金を使うということは株主の懐も経営者の懐も痛まないわけで、株主が
経営者が法律を破った責任を追及するとは思わない。株主にしてみれば
経営者が法律を破る事によって、株価がさがらないわけであるから、大歓迎
のはずである。誰が被害者になるかというと、債権者(預金者)と他の
金融会社である。経営者が法律をやぶる事によって数万人の失業者がでる
可能性もある。数万人の職を危機に晒して、何の罪にもとわれないのは
おかしい。長期的な”身”をとるためには経営者に法律を破った罪を
問わなくてはならないと思う。
>ゼロ金利の事
消費者は銀行にお金を預ける義務はなく、消費者が銀行に投資(預金)
するのは消費者の勝手。銀行の金利に不満なら、他に投資しているはず。
なぜ銀行に預けているかというと、他の投資の利益が少ないからだと
思う。他の投資の利益が少ないのは銀行のせいではないし
他の投資が銀行金利よりよくなくて銀行に預けているであるなら
銀行の責任ではない。だからゼロ金利問題を銀行の責任にするのは
おかしい。日本の消費者は預金が国家によって守られてきた事に
よって預金というのが、他人に金を貸す事だというのを忘れて
いるのではないか?リスクを取らずに飯にありつこうなどむし
のよすぎる話だと経済学を習った自分は思う。
- 42 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/23(木) 16:00
- >すりらんかさん
>単純PPPと貿易財PPPは区別しなければあかんよ.
いちおう 23のポストで
「1。日本の輸出産業と内需産業の生産性の伸びの差が外国
に比べて激しく、実質為替の上昇を許した。」
で区別しております。あまりにも間接すぎましたかねえ。説明
しおうかと思ったんですけど、ながたらしくなる気がして
やめました。
>円が不当に高いとは(100円台なら)そんなに感じないけどなぁ.単純PPP
>と比べて円が高いのは,むしろ非貿易財が高いからだと考えられる.
円が高いのは疑いのない所だと思います。23のポストで説明を試みましたが
貿易財の生産性の伸びと非貿易財の生産性の伸びの差が外国より高くなり円の
実質為替の上昇をもたらしたと思います。Per capitaでアメリカと比べると
名目ではアメリカより高いのにPPPに直すと凄く低くなる。円の高い理由は
もちろん非貿易財が高いからです。
- 43 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/23(木) 16:03
- >ではなぜ日本の非貿易財は高いのか?ちょっとこのスレの趣旨とはずれるから
>よそでやるね.
いやいや、今このスレ(僕の独り喋りポスト)ではそれを問題にしているのです。
非貿易財が高いのは規制、土地価格、それと国際的競争がない市場では価格は
固定的で、名目為替の非常に早い価格adjustmentについていけない為。しかし
日本で永遠に非貿易財が高くなる訳ない。不完全競争の元では、短期的に供給側
がある程度価格をコントロール
できるけど、長期的にはコントロールできない。非貿易財でもすべての部品が
非貿易財ではない(たとえば経営know-how,海外から輸入する部品etc.etc.)。だから
円高と時間の経過(経営技術が日本にはいってくるまでの時間)によって、非貿易財
の生産性(コスト面での)が上がっていく。そうすると長期的には実質為替は1=1の
一定になる。
実質為替=名目為替x(外国との比較的貿易財価格/外国との比較的非貿易財価格)
とすると分子の実質為替の下げ(円高)と貿易財の価格の比較的下げは
長期的には非貿易財の凄い比較的下げとなってあらわれる。海外の非貿易品の
インフレが低い場合、日本はデフレに陥る。これを構造デフレとかってに命名
しました。
15chでも始められたみたいですねえ。期待して読まさせていただきます。
- 44 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/23(木) 16:18
- 訂正
>「実質為替=名目為替x(外国との比較的貿易財価格/外国との比較的非貿易財価格)
>とすると分子の実質為替の下げ(円高)と貿易財の価格の比較的下げは 」
「分子の名目為替の下げ(円高)」が正しいです
実質ではなく名目です。すいません。
- 45 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/23(木) 16:53
- 今日は貿易黒字(資本赤字)の金融への悪影響を
考えてみましょう。
資本赤字の状態では、日本から海外への貸しが多く
なります。世界金利と日本の金利の差が3カ月で
5%であるとすると、円の3カ月先物が5%高くな
るまで資金が海外に流れてしまいます。3カ月先
では元金と5%の利子が円に変えられるので円の
値段が高くなります。という
事は資本赤字が続く限り長期的に円高になります。
金利の方は日本に預けようと海外に預けようと
変わらなくなります。
構造デフレの状態になると、日本の金利はデフレと
戦う為に非常に低くなります。もし日本の金融機関
が先物を買わないで、海外に投資していると、海外
のリターンは日本の金利をmeanにしてノーマル
distributionになっているでしょう。という事は
日本の金利がゼロだと、海外に投資すると、50%
の確率で損失をだしてしまいます。もちろん日本の
金融機関がリスクが嫌いなら確率はもっと低いで
しょうが、日本の名目金利が安くなればなるほど、
海外で損失をだす確率が大きくなるのには変わらない
でしょう。こういう状況なら保険会社が倒産しても
おかしくないわけです。
日本で世代間transferの年金は駄目だから、自己負担
の年金に変えようとしているみたいですが、日本の
貿易黒字を減らさないことには、資本の利益が少なすぎて
自己負担の年金は役に立たないのは明らかでしょう。
- 46 名前: イナゾウ@アホ 投稿日: 2000/11/23(木) 18:32
- スイマセン、「PPP」ってどういう意味ですか?。
「為替の実質的な価値」という捉え方でよろしいで
しょうか。僕、理論的な事はサッパリなのですよ(藁)。
誰か、このアホにご教授プリーズ!。って、またサーバーが
おかしいね。これ書くの3回目なのよん(藁)。また、大事件でも
起きて混み合ってるのかしらん?。
- 47 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/23(木) 21:00
- >経営者が法律を破る事によって、株価が下がらないわけであるから、
>大歓迎のはずである
う〜ん、よく分かりました。違法配当(いわゆる、蛸配当)なんて、
正にこのケースですねえ。最近に破綻した金融機関でも、見かけ上の
経営を健全に見せかけるために、このような違法配当などをやっていた
ケースがありますからねえ。どちらにしても「取締役の義務違反行為」
として、背任の罪に問われたり、株主代表訴訟の憂き目に遭いますから
ホント経営者ってのも大変だわ(藁)。
ほんで、「銀行に預ける方が悪い」という意見には参りました。それを
言われちゃあ、返す言葉が無い(笑)。もちろん、やんばるくいな殿の
おっしゃる事は正論ですよ。ただ、僕も就職活動で証券会社をたくさん
回っていた時、「郵貯の高金利だった定期預金が満期を迎えるこれから
こそが、その資金を証券会社が取り込んでいく大きなチャンスなのでは
ないでしょうか?」なんてホザいてたんだけど、現状を見るとほとんど
郵貯にそのまま資金が戻ってしまってるからねえ。ホント恥ずかしい事
を言ってたもんだ。つまり言いたい事は、黒字主体(資金の出し手である
家計)は、想像以上に「安全性重視」だったって事。だとすれば、家計が
そういう性向である以上、政策もそれを鑑みる必要があるんじゃない?。
- 48 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/23(木) 21:42
- そんで、また(笑)ゼロ金利の話なんだけど、正直に僕の感情論的な所で
言うと、アメリカにどんどん日本から資金が流れていくのが気に食わない訳
なのよ(藁)。「何だ、一番得してるのはアメリカじゃないか!」ってね。
もちろん、そうせざるを得ないよう状況を持ってく事がアメリカの「戦略」
なのだろうけどさ。「アメリカのニューエコノミーとそのソフトランディン
グ」のために、日本の金が流れ続ける事への焦燥。
例えば、「米国債の大量購入」。もし、アメリカが金利を上げたとすると
当然、米国債の価格は下落する。それを更に売ろうとすれば、また金利を
上げなくてはならなかったはず。しかし、日本が大量に米国債を買っていく
事で、アメリカは必要最小限の利上げで済んだ事など。
うーん、感情論でレベルの低い事を言って申し訳ない。全然、論理的で
無いわな(藁)。でも、僕がゼロ金利解除にコダワルのは、こういう思い
もある訳なのですよ。もちろん、果たしてゼロ金利解除が日本経済にとり
良かったかどうかってのは、イマイチ自信が無いというのも僕の心のどこ
かにある事実ですけど。
- 49 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/23(木) 21:46
- それより、ペイオフの延期って誰が決めたのかしらん?。
政府?。大蔵省?。日銀?。
日本経済の構造改革を遅らすという意味では、こっちの方が
遥かに罪深いのではないでしょうか?。
- 50 名前: >49 投稿日: 2000/11/23(木) 23:06
- 日銀なわけないだろう。
相澤とか亀井とかだろう。
- 51 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/24(金) 08:47
- >いなぞうさん
>PPP
日本語では購買力平価といって、その国の国民の収入で
とれだけ国内の物を買えるのかといった数値です。
名目はその国の国民の収入でどれだけ海外の物が買える
のかという数値です。簡単にいうと。
日本は名目では2番目に経済的に大きい国ですが、
購買力平価でみると、中国に抜かれて3番目になります。
>つまり言いたい事は、黒字主体(資金の出し手である
>家計)は、想像以上に「安全性重視」だったって事。
ここは同意できないですねえ。郵便局に資金が残っては
いるけど、ほとんどが短気もしくはいつでも引き出せる
預金ではないですか?という事は消費者は単に現在の金利
レベルもしくは投資リターンレベルが長期的水準より低い
と考えていので、安全性嗜好だとは思えない。もし安全性
嗜好なのであれば、長期で郵便局にまた預けているはず。
>だとすれば、家計が
>そういう性向である以上、政策もそれを鑑みる必要があるんじゃない?。
消費者が好むからというのは、政府が利益を給与するなら理由になりえない。
消費者は電気が好きだけど、政府がタダで与えれば単に無駄につかうだけ。
金利といのは金融商品の価格であるから、銀行金利を無理矢理あげれば
銀行預金の供給過剰になる。供給過剰になれば金利が下がらなくて
はいけない。金利を下げさせなければ、銀行に余剰預金がたまって潰れる。
- 52 名前: やんばるくいんな 投稿日: 2000/11/24(金) 18:11
- >資本流出の事
日本の資本が流出しているのは、貿易黒字のせい。
貿易黒字をもつ限り、会計的に資本が流出します。
アメリカは資金が流入していますが、その分貿易赤字
もたくさんある。この日本の黒字とアメリカの赤字は
両方の国が悪いけど、僕の意見としては、80年代から
この構造の変化を積極的に解決しようとしなかった
日本の方が悪いと思う。
>もちろん、そうせざるを得ないよう状況を持ってく事
>がアメリカの「戦略」なのだろうけどさ。
いかなる国でも、戦略的に資金の動きを変える事は
経済のfundamentalが許さない限り不可能。現在の
資金の流れはホワイトハウスの陰謀でもなければ、
ユダヤの陰謀でもない。個人、個人が自分のwelfare
を単に最大限化した結果。
アメリカの景気が良い責任を、市場の資金の流れに
するのは、ちょっと嫉妬が入っているように
感じてしまう。。。
>金利解除の事
まあ6月の金利の解除の影響は来年になるまで
わからないですからねえ。
- 53 名前: ドラエモン 投稿日: 2000/11/24(金) 18:51
- >>金利解除の事
>まあ6月の金利の解除の影響は来年になるまで
>わからないですからねえ。
(誤)6月 (正)8月。
- 54 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/24(金) 19:49
- どらえもんさん、どうもです。
6月だとばかり思ってた。
はずかしいーー
- 55 名前: イナゾウ 投稿日: 2000/11/24(金) 19:56
- >やんばるくいな殿
PPP「購買力平価」のご説明ありがとうございました。
すごく分かりやすかったでござるよ。ほんでも、中国が日
本を抜いて、そんなに高かったとは知りませんでした。
やっぱり8月でしたか。いつ、ツッコもうかドキドキしてた
でござる(藁)。あれは暑い暑い、夏休みも終わり近かった時
の事でしたね。
>50殿
ネタ振りなんだから、マジでツッコんじゃイヤン(藁)。
- 56 名前: やんばるくいな 投稿日: 2000/11/24(金) 20:11
- >いなぞうさん
>中国の事
人口が10倍で、目茶目茶安い金額で
働くのは反則ですよねえ。
>金利の事
どらえもんさんに先超されましたねえ。6ー9月
は忙しかったから。(言い訳)