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世界ヤリ珍道中
- 1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 07:42
- 断っておきますが、
これはすべてネタです。
日本をスタートして世界を一周し、
旅先で男とやりまくります。
みなさん僕のヤリチン旅行を静かに見守っていてください。
それでは、静かにスタートです。
- 2 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 07:47
- 11月10日(金)
今日からいよいよ旅が始まる。
昨日2丁目で買った高校生は4回も僕の口の中でイキ、
午前3時ごろに帰って行った。
今朝うがいしたら、口のなかに少し精液が残っていた。
ユナイテッド67便は16時30分にバンコクへ向けて飛び立つ。
もう一発できるな。
とりあえず丸井のトイレをのぞいてから成田エクスプレスに乗ろう。
- 3 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 12:08
- なんか面白いのか?
つまんねーよ。
- 4 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 13:07
- いいんじゃない?こういうのも
ネタって本人が言ってるし
今までなかったスレだと思う
どんなところでやるのかこれから楽しみ
1さん頑張ってね
- 5 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 13:13
- 1くん いってらっさ〜い
- 6 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 16:05
- 11月10日 午後 バンコク、晴れ。気温34℃。
飛行機の中で時計を2時間戻し、起きたらもうバンコクだった。
昨日はちょっとやりすぎた。チンチンの先っぽがヒリヒリする。(仮性包茎)
バンコクには3日いる予定。その間パッポンでセックスするかどうかは思案中。
そういえば初めて男を知ったのもバンコクだった。
俺が20歳の学生、相手は一つ下のタイ人。
なんだか夢中でやったので、最後相手の精液が顔にかかったことしか覚えてない。
あれから4年。
僕は24歳になり、おそらくあのときの彼はもう「スターダスト」にはいないだろう。
- 7 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 16:19
- おもしろくない☆
- 8 名前: 名無しさん@妊娠中 投稿日: 2000/11/10(金) 16:24
- やっぱ、バンコクからシンガポールまで鉄道で下るの?
- 9 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 16:34
- つーか、ネタじゃなあ・・・。この世界、実際に海外旅行してハメ外す奴、
いっくらでもいるもん。新鮮味がないよ。
どうでもいいけどさ、ネタとはいえ、20歳の学生がバンコクのゴーゴーバー
で初体験って書いていて情けなくないか(藁)?
- 10 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 20:12
- アメリカ横断してくれない?
アジアは萌えないから
わくわくして待ってるよ
- 11 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/10(金) 20:24
- 新種のネタなので、期待上げ。
- 12 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/11(土) 04:56
- 11月12日午後 バンコク、気温36℃。晴れ。
午後2時起床。昨日はパッポンに行くかどうか悩んでいるうちに寝てしまった。
今、マーブンコーン(ショッピングセンター)の中にあるマックでこれを書いている。
タイ人男は本当にキレイ。特に肌の滑らかさと歯の白さがそそる。
旅の初めなのでお金をセーブしようと思ったが、
やっぱり今夜はパッポンでセークスの相手を探すことにした。
男とするのはハタチのとき以来になる。ちょっと緊張。
つーかたつかどうか心配。俺って緊張するとたたなくなることがある。
明日は早朝ここを出て戦場にかける橋(チュロイチャンバー橋)を見に行く予定。
たった2日でバンコクの喧騒に疲れた。
こういうところにいるとセークスのことばかり考えてしまうのも嫌だ。
そういえば会社や親には何も言わずに来てしまったな。
今ごろ富士の樹海で僕を探しているかもしれない。
- 13 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/11(土) 04:58
- >>9
その男初体験話は実は本当の話です。
当時のレートで7500円ぐらいでした。
- 14 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/11(土) 05:14
- 1はタイ逝きまくりのオヤジですか?少年開幕ってるんですか?
- 15 名前: 名無しさん@妊娠中 投稿日: 2000/11/11(土) 06:09
- >>13
7500円? 高すぎ!
- 16 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/11(土) 16:25
- 11月30日 プノンペン(カンボジア)夕方 晴れ、気温30℃
4年前に来た時は一部の地域に限定されていた売春宿が、
町の至るところで見られるようになっていた。
少女あさりのロリコンと薬目当て。
今プノンペンで長期滞在している外国人は、この二種類の人間だけかもしれない。
王宮近くのカフェでコーヒーを飲みながら、これから先のルートを考えた。
とりあえずカンボジアではセークスはしない。
市場を時間かけて回ってみよう。
国境を越えてぼくはあっさり好青年に戻った。
僕はこの先30歳になっても、40歳になっても、そして50歳になっても独身で、
たまにタイ人を買いに通うことになるのだろうか?
単純にそんな姿を、僕は醜いと思う。
そしてそんな時だ、死んだ方がいいのでは、と思うのは。
少しでも美しいうちに死んでおいた方がいいと思うことがある。
夕方、メコンの川べりに座ってハーモニカの練習をした。
ようやく「夏の思い出」の「遥かな尾瀬〜」まで吹けるようになった。
メコンの向こうにあるのは―――遠い空。
- 17 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/11(土) 17:28
- >>13
がいしゅつだけど、それは高いわ。つうか、チップ上げ過ぎだって。
普通はショートで1000バーツ,泊りでも1500バーツくらいだよ。バンコクでもパタヤでも。
今だったら2000〜3000円程度か。もちろん、気に入ったんだったらチップをもっと上げるのは
勝手だけど、その場合でも現金よりも一緒にデパートなんぞへ行ってボーイさんの服を買って
あげるとか、その程度にしなきゃね。
にしても、虚実入り乱れのスレなの?だったら少しは面白くなるかな?
- 18 名前: 続けないの? 投稿日: 2000/11/11(土) 21:50
- あげ。
- 19 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 02:06
- シンガポールのゲイ情報ってないの?
イメージではシンガポールはゲイに厳しそうな感じがするけど。
やっぱ、マレー半島ではタイが一番かなぁ?
- 20 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 02:10
- うわあ!
ここにも美奈子がいる!!!
- 21 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 05:00
- 12月1日 プノンペン(カンボジア) 夜 晴れ 気温29℃
今日屋台でクイティウ(ラーメンのようなもの)を食べた。
それは予想通りおいしくなかったが、
湯気の向こうで汗を流す屋台の主人に一目惚れしてしまった。
彼は多分ハタチ前後、ベトナム人だと思う。
決してかっこよくもないし、かわいいわけでもない。
ファッションセンスはどうかというより、計りようがない。
右胸に「少林寺拳法」と書いてあるヨレヨレのTシャツを着ていた。
そして、アジアにしかない素朴な目が二つあった。
こんな屋台で一日汗を流して、いったいいくらの稼ぎになるのだろう?
もし100ドル出すといえば、今夜僕のセークスの相手をしてくれるのだろうか?
一瞬でもそう考えた自分が嫌だった。
そしてそんな彼をネタに、最低二回は射精する自分はもっと嫌だと思った。
仕事を辞め、この先にさしたる目的もない24才の旅は不安定だ。
事情を知らない人は、
「若いうちにしか出来ないことを思い切りやれ!」と言うが、
24才なんてもう若いと呼べる年齢じゃない。
人は25才になると、自分が24才だったことを忘れてしまう。
その夜僕は部屋に帰ってアスピリン5錠と、ワイルドターキーを一気に流し込んだ。
しばらくすると体が熱くなり、意識が朦朧としてくる。
気がつくと僕は涙を流していた。
何で泣いているのか自分でもわからない。
このまま気が狂って死んでしまえばいいのに、僕は一瞬そう考えた。
そしてもし明日僕が目を開けることがあるなら、
そのときは陸路でホーチミンを目指そう。
- 22 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 05:04
- これは100%ネタです。
例え似たような実体験があったとしても
この内容とは直接関係ありません。
ちなみに僕自身、同じようなルートで世界一周したことがあります。
- 23 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 16:00
- オーストラリアに行こう!
- 24 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 19:07
- オーストリアもいいよ
- 25 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 23:20
- オー ストリップ は だめ?
- 26 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/12(日) 23:29
- だめ
つまらん
- 27 名前: 西日 投稿日: 2000/11/13(月) 03:10
- アジアに滞在しすぎだ
早く南米に渡れ
- 28 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/13(月) 03:26
- 法に触れる事が書かれてあるから本人はネタと言ってるだけ!
これはネタじゃないよ。
- 29 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/13(月) 14:53
- なんかアジア沈没ネタっぽいねー。いや、嫌いではないけど。
俺も沈みたい(w。
- 30 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/13(月) 17:39
- ホーチミン・シティーにやって来て今日で一週間、
僕は少しずつこの街が好きになりつつある。
等間隔に街路樹の並ぶ大通り、その下を走り抜ける無数の車やバイク。
初めてベトナムを訪れる年配の日本人は、
この光景を見て「懐かしい」と感じるのだという。
そう言われればこの街の風景には、どことなく日本に似たところがある。
貧しい中にも活気があり、誰もが何かを期待することを許されている。
それを夢と呼んでもいいかもしれない。
僕はそんな若い国にいて、自分がひどく老けたような気分を味わっている。
活気や希望がこれほどまでに人を若返らせるものかと考えながら、
知らず知らずのうちに捨ててきた自分の国のことを考えていた。
おそらくもう日本に戻ることはないだろう。
そういう覚悟があったからこそ、誰にも告げずに国を出た。
これからの僕は男たちとセックスしまくって、
あらゆるドラッグを試して、
共産主義は正しかったと叫んでやろう。
何でも一通り試してみて、
世の中がどんなにつまらない場所なのか見届けてやる。
そしていつか、イスタンブールの路上で冷たくなっているのを発見されよう。
そのときはうつぶせで、
背中の「NO FEAR」のロゴが春の日差しに鮮やかに見えればいい。
12月某日 情熱大陸ベトナムにて記す(アスピリンをかじりながら)
- 31 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/14(火) 12:28
- あえ
- 32 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/14(火) 15:31
- >午前3時ごろに帰って行った。
>今朝うがいしたら、口のなかに少し精液が残っていた。
>ユナイテッド67便は16時30分にバンコクへ向けて飛び立つ。
>もう一発できるな。
>とりあえず丸井のトイレをのぞいてから成田エクスプレスに乗ろう。
あなた15時に自宅にいて、16:30の飛行機。
そして丸井のトイレに行くって、もう間に合わないじゃんかよ。
- 33 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/14(火) 15:36
- 駄文
やったばっかりじゃなくて
少しはセックスの描写でも書け
- 34 名前: さわやかさん(ステハン) 投稿日: 2000/11/14(火) 16:25
- >32
午前3時でしょ?
昼の3時なんて書いてないよ
- 35 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/14(火) 17:12
- つかツマラン。
全然ヤリティン道中じゃないし。
- 36 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/14(火) 21:22
- はやくハンガリーまで行ってほしい
ハンガリー希望
- 37 名前: 西日 投稿日: 2000/11/15(水) 02:15
- きっとこれから盛り上がるんだろうな ヽ(´ー`)ノ ワクワク
- 38 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 16:56
- けっきょく飽きちゃったのか?1は
長くもたなかったな
アラさがされまくったからか?
- 39 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:01
- >38
西日が出てきてシラケたんじゃないの?
- 40 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:08
- >39
さすが空気を変える名人は違うよねー(ワラ
俺もそうかもと思ってた
- 41 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:11
- 1です。明日テストなので今週はめちゃくちゃ勉強してるんです(学生です)。
あと批判されても2ちゃんですから関係ないです。
ところでセックス描写を入れろという人へ。
僕も入れたいのですが、とにかく表示される範囲で完結にしたいので、
どうしても「やった」「よかった」で終わってしまいます。
何が難しいってこの短い枠なかで話を完結させることです。
- 42 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:23
- >41
描写すると長くなるし
マンネリになるからね
そのままでいいよ
でもアメリカ系にしてほしい
アメリカあんまくわしくない?
- 43 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:24
- でも1って勉強してんのに
このスレはかなりしたのほうにあったからあげたのに
すぐ書きこみするのがおかしいなー
偶然だろうけど・・・
- 44 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 17:50
- >41、42
最近偽記事作りに燃えてたんだよ。
知ってる?危ない海外板で貼ってあるロイターの偽記事。
ずっとあっちのストーリーを考えてました。
僕が詳しいのは東南アジア、中南米、アメリカです。
世界一周といっても、後から考えると半分以上の国は
ほとんど印象に残ってません。
さて勉強再開します。
- 45 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 21:38
- age
- 46 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 21:52
- 右目のつぶれた女が近づいてくる。
僕は反射的にポケットに手をやり、小額のドン紙幣を一枚抜き取る。
「ハロー」
「シンチャオ(ベトナム語の“こんにちわ”)」
ガムを噛みながら女が言い、僕がそれに答える。
「ユー・ウォント・セックス?」
「え?」
「50ダラー・・・30ダラーでいいよ」
僕はさっきから開いていながら、1ページも読み進んでいない本を閉じ女の顔を直視した。
20代前半、片目がつぶれていることを除けば、女の顔は美しい部類に入ると思った。
自分の値段を30ドルと言う女はじれったそうに、僕の答えを待った。
(客はあんただけじゃないんだ、早くしないと他に行くよ)
女の顔はそう言っているように読めた。
「あ・・・ああ、30ドルだろ、オーケーだよ」
強引さに半ば押される形で同意した。
それがサラとの初めての出会いだった。
12月24日、ホーチミン・シティー。
僕は初めてサラと会ったときと同じ、あの本をテーブルに伏せて空を仰ぎ見ている。
30℃を越える気温の中、時々陽炎のようにジングルベルが聞こえてきた。
熱帯にもクリスマスはやってくるのだ。
僕はあの日と同じテーブルでコーヒーを飲みながら、時々目を閉じる。
瞼の向こうにサラの残像を探すが、たった2日見ていないだけでもう顔が思い浮かばなかった。
(片目の女だぞ、顔を思い出せないわけないじゃないか!)
内心で自分に怒りながら記憶をたどるが、結果はいつも同じだった。
震える手でアスピリンをまた一粒口に運ぶ。
このところ薬の量がまた増えた。
- 47 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 21:53
- >僕が詳しいのは東南アジア、中南米、アメリカです。
>世界一周といっても、後から考えると半分以上の国は
>ほとんど印象に残ってません。
そうそう・・・やった男を全部覚えてないのと同じ
- 48 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/15(水) 21:59
- 訂正:確かシンチャオって「ありがとう」だったような・・・
忘れました。
- 49 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/16(木) 02:31
- age
- 50 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/16(木) 18:36
- 僕はサラの手を引いてサイゴン・ホテルの屋上へ上がった。
これから増築する予定でもあるのか、あるいはそれを諦めた跡か、
屋上には建築資材と一緒に様々なガラクタが放置されていた。
僕はその中から椅子を一つ選び出し、丁寧に拭いてサラに座るように言った。
「まだあんまりうまくないけど・・・」
僕はポケットからハーモニカを取り出すと、旅の間ずっと練習してきた曲を吹き始めた。
【 http://www.diana.dti.ne.jp/~y-kodama/midi-room/midi-data/summer.htm 】
その音はホーチミン・シティーの上昇気流に乗って、
どこまでも高く舞い上がっていくような気がした。
曲が終わるとサラは、目に涙を浮かべて拍手をしてくれた。
二人きりの、ホーチミン・シティー野外コンサートだった。
僕とサラはそれからしばらく、他に誰もいない屋上でいろんな話をした。
ベトナム戦争の傷跡、そして共産主義。
サラが精神のおかしくなった母から、熱い火かき棒で目を刺され失明したこと。
僕は東京での生活、これから先の旅の計画。
そして―――
「サラ、僕はゲイなんだ」
人に自分がゲイだと打ち明けるのは、それが初めてのことだった。
もしかしたらこの先も、そんな機会はないかもしれない。
あの時の僕はサラにだけは、本当の自分を知ってもらいたいと思ったのだ。
「知ってたよ」
「え?」
「そうかなと思ってた、初めて会ったときから。私ってカンがいいほうなんだ」
そう言ってサラはいたずらっぽく笑った。
僕が一大決心の末ノンケにした初めてのカミングアウトは、
こうしてあっさりとホーチミンの夜にとけていった。
- 51 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/16(木) 18:45
- 裕香の「えろえろ言うか」って掲示板でこの話もりあがってるよん。
http://members.tripod.it/eroeroyuuka/
- 52 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/17(金) 18:17
- 【 http://www.geocities.com/yariworld/hcmc.htm 】
サラの存在が少しずつ僕を変えていった。
それはサラにとっても同じだったかもしれない。
薬はよくないと言われ、僕はアスピリンを飲むのをやめた。
サラも夜の町に出るのはやめ、これからは日本語を勉強するつもりだと言った。
何もかもがいい方向に動き始めていた。
「サラは外国行ったことある?」
「あるわけないじゃん、パスポートだってないし」
「そうだな・・・でももし行けるとしたらどこに行ってみたい?」
「外国?そうねえ・・・」
「やっぱりアメリカ?」
「国じゃないけど、ブエノスアイレスに行ってみたい」
「ブエノスアイレス?」
「そう、どういう所か想像がつかないから」
「そう言われればそうだな・・・ブエノスアイレスか」
「僕と一緒にブエノスアイレスへ行こう」。
このひとことを言うかどうか、このとき僕は一瞬迷った。
僕はゲイだし、彼女を性的に満足させることは出来ない。
でも、サラとなら結婚したいという気持ちがあった。
それはあまりに身勝手な気持ちかもしれない。
しかし、いつかサラに自分の気持ちを打ち明けてみよう。
それを彼女が拒否すれば、僕はまた旅を続ければいい。
そう思って胸にしまったその言葉は、二度とサラに届くことはなかった。
12月22日、イブまであと二日。
僕は彼女の友人から、サラが自殺したことを告げられた。
- 53 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/17(金) 18:22
- 自殺なんていやん。
ブエノスアイレスじゃなくて、プノンペンがいいー☆
- 54 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/17(金) 18:33
- 照りつく太陽が本当に恨めしいく感じたのはいつ以来だろう・・・
日本はもう結構寒くなっているんだろうと、つい日本のことを
思い出してしまう自分が嫌になる。
ブエノスアイレスの蒼い空・・・サラを忘れるために来てみたけど
ここに来てからサラのことを逆に考える時間が増えてしまった。
そうブエノスアイレスは僕がサラと一緒に行こうと思っていた地。
「ねえ、サンバ見に行こうよ!」
さえない茶色の髪の毛を揺らしてタケシがはしゃいでいる。
サンバなんてやっているわけないよ、この時期に。
僕はタケシのこういう馬鹿なところが好きだ。
だいたいブエノスアイレスでサンバなんて・・・
「なにいってるの?」
何言ってるの?って本当に馬鹿だなタケシ。でもそういう・・えっ?
・・・道路標示にはリオデジャネイロまで5kmって?
・・・だいたいタケシって誰だ?なんで俺は?ここはどこだ?
なんで俺はここにいるんだ?あれ記憶が・・・ああ・・・?
- 55 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/18(土) 09:19
- u
- 56 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/18(土) 12:24
- サラはなんで自殺したの?
- 57 名前: 異邦人さん 投稿日: 2000/11/18(土) 20:27
- グアムについて是非知りたい。
- 58 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/18(土) 20:28
- アメリカ行け!
- 59 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/19(日) 03:12
- 撮る子の男はかっこいいよ
- 60 名前: 異邦人さん 投稿日: 2000/11/19(日) 04:16
- 私もグアムについて知りたいです。
今度はじめて行くんです。
3泊4日でNWで行きます。
どうかよろしくお願いします。
- 61 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/19(日) 06:09
- >>60
海外旅行板にも出入りしてますね。オレモですけど。
つーかageてますけど。
- 62 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/19(日) 15:38
- サラはあの日僕と別れてから友人と一緒に住むアパートに戻り、
一言「疲れた」と言って部屋に入ったという。
僕には言わなかったが、サラはこれまでにも何度か自殺未遂をしていた。
友人も気にはしていたが、僕と出会ってから元気になり安心していたのだという。
遺書はなく、発見されたときサラの足元には、
大切にしていたパンダのぬいぐるみが落ちていた。
きっと最後の瞬間までそれを抱えていたのだろう、友人が言った。
長年サラの手に抱かれたパンダは黒ずみ、よく見ると所々丁寧に縫ったあとがあった。
僕はこの縫い跡を見たとき初めて、涙が胸の奥から込み上げるのを感じた。
あと1ヶ月で22才になるはずだったサラは、これからも永遠に21才のままだ。
クリスマス・イブの午後、僕は逃げるようにバンコク行きの飛行機に乗った。
ホーチミンでないどこかなら、どこでもよかった。
それは日本にいたとき考えていたのと同じ、「ここでないどこか」への逃亡だった。
カオサン通りの安宿。
クリスマス・イブだというのに僕は一人、天井で回る扇風機を見つめている。
遠くどこからかクリスマスソングが流れ、それに重なるように男女のあえぎ声が壁越しに漏れてきた。
僕がS君に出会ったのはその翌日、クリスマスのことだった。
【 http://www.geocities.com/yariworld/bkk.htm 】
- 63 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/19(日) 15:39
- 希望は承りました。ハンガリーとアメリカには行きます。
- 64 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/20(月) 11:41
- 一緒に
- 65 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/20(月) 17:58
- アゲとかなきゃ。
- 66 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/21(火) 17:21
- クリスマスの夕暮れを、僕の乗る夜行列車は南に向け走っている。
列車の揺れに身を任せ、レールの継ぎ目の音に耳を傾けていると、
自然と瞼が重くなった。
目が覚めたとき、窓の外はもう真っ暗だった。
食堂車へ行き、ウエイターにメコン・ウイスキーを注文する。
「日本の方ですか?」
振り向くと、僕と同じぐらいの年の青年が笑顔で立っていた。
「あっ、そうです」
「どこまで行くんですか?」
「ハジャイ(マレーシアとの国境の町)まで・・・そこからシンガポールに行こうと思ってます」
それからしばらく、お互いの旅の話が続いた。
S君は22才、大学を中退して旅に出てから、もうすぐ2年になるという。
エジプトを皮切りにアラブ諸国を廻り、イスラエルのキブツ(集団農場)で半年近く働いた。
「一瞬自分の場所を見つけたように気がした」S君だったが、
パレスチナ人との抗争の中で、
「間接的にイスラエルに加担している」自分に嫌気がさした。
キブツを辞め、西アジアを放浪し、1ヶ月前にタイに入ったのだという。
「これからどうするの?」
それはS君に対するというよりも、自分自身への問いかけだったかもしれない。
「分からないです。でも、それが分かってたら初めから旅なんてしてないと思う」
そう言ってS君は窓の外の暗闇を見つめた。
S君は西から、そして僕は東から旅を始めてここで出会った。
窓に映るS君の横顔には、「分からない」という文字が浮かんでいる。
【 http://www.geocities.com/yariworld/traintosouth.htm 】
- 67 名前: あぼーん 投稿日: あぼーん
- あぼーん
- 68 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/25(土) 12:14
- d
- 69 名前: ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 投稿日: 2000/11/27(月) 15:33
- 2
- 70 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/11/29(水) 09:25
- あぼーん