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あとから考えると怖い幼い記憶

336 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/02/28(水) 02:01
私の地元の中学校の校庭にはSL機関車が展示されている。
もちろん、模型ではなく使用されなくなった実車である。
私は幼稚園から小学生の時に、この機関車が動いているのを何度か目撃したこ
とがある。
機関車を載せるだけのわずかな長さしかないレールの上を前後に何度も往復し
ている姿をはっきりと見たことがあるのだ。
その記憶があまりにも鮮明なので、私はこの機関車は動くものだとずっと思い
込んでいた。メンテナンスのために時折動かして点検しているのだとばかり思
っていたのだ。
しかし、中学に入学し、初めてその姿をまじかに見たとき、私は愕然とした。
遠目には磨きあげられてピカピカに見えたその車体は、単にペンキを塗りたく
ってごまかしているだけで、運転室は蜘蛛の巣だらけ、肝心の燃料である石炭
も水ももちろん積まれておらず、到底動かせるような状態ではない。
それでも私は信じられなかった。
あの記憶が夢や錯覚であるとはどうしても思えなかったからだ。
しかし、レールと車輪の間に溶接されているストッパーがその思いを打ち砕く。
これがある限り、仮に燃料を積んだとしても機関車は絶対に前にも後ろにも動
くことは出来ない。そして、ストッパーはもうボロボロに錆び付いている。設
置されてから相当の年月が経っているとしか思えない。つまり、はるか昔から
この機関車は動くことなど有り得なかったのだ。
だとしたら、私が幼いときに見たあの光景は何だったのだろう。


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